バックパック

バックパッカー初心者のための海外旅行術

はじめてバックパックを背負っての海外旅行は不安だらけだと思います。
宿の探し方、貴重品の持ち方、移動の仕方、国境の越え方、ATMの使い方などバックパッカーは実際どうやって旅をしてるの?
などの疑問をもつ方のために、役に立つバックパッカー旅行術を紹介します。バックパッカー情報の他に観光情報や旅の写真なども公開しています。


 
■観光情報

ギアナ高地ロライマ山へ登るツアーに参加


■準備 ■1日~2日目(麓までトレッキング) ■3日目(登山) ■4日目(頂上散策) ■5日目(下山) ■6日目(スタート地点まで戻る)

ギアナ高地をご存知でしょうか?

南米のベネズエラ、ブラジル、コロンビア、ギアナ3国にまたがる地域で、いくつものテーブルマウンテン(頂上がスパッと切られたような平らな山)が存在します。 テーブルマウンテンは現地ではテプイと呼ばれ、切り立った崖が多いため地上からは登りづらく、また地形上雲がかかってることが多いため空からの調査も困難で、最後の秘境と言われてきました。

ギアナ高地ロライマ山

ギアナ高地は大陸移動が起きていたころ、移動の回転軸にあたっていたため、地形の変化があまりなく、当時の原風景を残していると言われています。 シャーロック・ホームズの著者で有名なコナン・ドイルもテプイの1つロライマ山を舞台にした小説「失われた世界(ロストワールド)」を書き、その中で恐竜や猿人を登場させています。

    

この「失われた世界」の舞台になったロライマ山ですが、実は登れるのです。 拠点となる町は、ベネズエラのサンタ・エレナ・デ・ウアイレン。ベネズエラの南に位置し、ブラジルとの国境に近い小さな町です。 ロライマ山への登山は基本的にツアーに参加することになります。 たいてい5泊6日のツアーで、2日かけて山の麓まで行き、3日目に登山、4日目に頂上を散策、5日目に下山、6日目に2日間分を一気に戻ってくるという内容です。

ツアー参加であれば、テントや食料はポーターが持ってくれるので、バックパックとマットだけ持っていけばよいので、多少きついものの登山経験が浅い方でも登ることができます。 私の場合は、ツアーリーダー1名、参加者8名、ポーター4名の総勢13名でした。ここでは私が参加したとき(2011/12)の旅行記を加えながらツアーの内容を説明したいと思います。

■準備

準備としては基本的に登山に必要なものがあればよいと思いますが、虫除けスプレーだけは忘れないでください。サンタ・エレナの町で購入できます。 現地にはプリプリと言われる虫がたくさんいて、かなり刺されます。 塗るタイプのもありますが、スプレーの方が効き目がよいです。

私は足を刺されて、こんなになりました。(少し汚い画像なので注意)
虫にさされた足

また全ての荷物を持っていくとかなり重くなりますので、宿かツアー会社にお願いして、登山に不要なものを預かってもらいましょう。 当然雨具は必須です。ヘッドライトもあるとよいでしょう。

■1日~2日目(麓までトレッキング)

初日ですが、まず入り口で名前、ツアー会社名(Ayapaina Tours)、日にちなどを記帳します。 そして、ひたすら歩きます。 最初はみんな余裕ですが、距離が長いため、少しずつ疲れがたまってきて、各人のペースが乱れてきます。 しばらくするとみんな自分のペースで歩くようになります。 特に待つことはせず、勝手に進む感じですが、だいたい先頭と最後尾にリーダーやポーターが付いてくれるので、問題ありません。 ところどころ休憩もありますので、そこで一端集合して、また歩き始める感じになります。 2日目もだいたい同じ流れです。ロライマの麓まで歩きます。

ギアナ高地ロライマ山 (写真)スタート地点。この時点では快晴。

1日目、2日目は大きな川を2つ渡ることになります。 1つはリオ・トク、もう1つはリオ・クケナンという川です。(リオはスペイン語で川という意味です。) 当然バックパックを背負って、渡らなければいけません。 一見楽勝に見える川ですが、結構川底がぬるぬるしてるので、油断は禁物です。 また増水したときは、流れが速くなっていますので、より慎重に渡る必要があります。 万が一のために、バックパックの中身はビニールなどに入れておきましょう。特に貴重品は必ずビニール袋に入れておいてください。

ギアナ高地ロライマ山 (写真)渡る川。なめてると痛い目に。

ロライマの天候は非常に変わりやすいです。 私が行った時は、晴れと雨の繰り返しでした。晴れのときはものすごく暑く、雨が降ると寒くなります。 突然天候が変わるので、晴れていても常にバックパックにレインカバーをかけておいた方がいいでしょう。 こんなにコロコロ天候が変わるのは、私もはじめての経験でした。不思議な体験です。

ちなみに昼は暑いですが、夜はとても寒いので、防寒具があるとよいでしょう。 基本的にロライマ登山は、暑い、寒い、痒いの3重苦です。

トイレは俗に言う青空トイレです。ロライマの頂上では簡易トイレを設置してくれるので、ポーターがすべてお持ち帰りになります。 体は川で洗うことになります。その際、プリプリに気をつけてください。虫除けスプレーが落ちた瞬間に狙われます。

ギアナ高地ロライマ山 
(写真)奥に見えるロライマ山は常に雲がかかっている。


■3日目(登山)

いよいよロライマの登山です。 基本的に崖なのですが、ロライマは幸運にも比較的簡単に登れるルートがあるのです。 あまり覚えていませんが、頂上までは3、4時間だったでしょうか。

ギアナ高地ロライマ山 
(写真)いよいよこの絶壁を登る。写真は前日晴れたときのもの。登山当日は雨に。。


最悪なことに私が登った日は雨が降ってしまい、ものすごく大変でした。 昨日はなかった滝があちこちに。。 ものすごい滝に打たれながら登りました。当然全身ずぶ濡れで、レインカバーしてるにもかかわらず、バックパックの中も濡れてしまいました。 しかも、登るにつれて、めちゃくちゃ寒いです。 ただ、晴れていれば、それほど難しい道ではないと思います。 そこそこ疲れますが。

ギアナ高地ロライマ山 
(写真)雨で写真を撮る余裕がなく、登山時の写真はこれだけ


頂上に着いたら、すべての仲間が登頂するのを待ってハイタッチです。 登頂してから、寝る場所(主に洞窟)までまた少し歩きます。

私がテントを張った洞窟内は誇りっぽく、座る場所があまりありませんでした。 他の洞窟はわかりませんが、何か下に敷くシートがあればよかったなと思いました。 夜はさらに寒いですが、頂上には、にっくきプリプリはいません。

ギアナ高地ロライマ山 
(写真)洞窟で服を乾かす。


■4日目(頂上散策)

4日目は、頂上を散策です。 頂上はごつごつした黒い岩ばかりですが、変わった植物やオリオフリネラという黒いカエルなど独特な生態系が見られます。 このオリオフリネラは面白いカエルで、まずオタマジャクシにならず直接カエルの状態で生まれます。またジャンプができません。 黒い岩に同化しているので、見つけるのは難しいですが、よく探せば見つけることができます。

ギアナ高地ロライマ山ギアナ高地ロライマ山 
(写真)黒いカエル。


ギアナ高地ロライマ山
(写真)ところどころに水溜り。

ギアナ高地ロライマ山
(写真)頂上は黒い岩ばかり。

その他、頂上には変わった岩や水溜り、ベネズエラ、ブラジル、ガイアナが交わる場所などがあります。 ところどころクリスタルも見つかりますが、持って帰ることはできません。

ギアナ高地ロライマ山ギアナ高地ロライマ山 
(写真)独特な植物とクリスタル


頂上から見る地上の景色は最高です。 雲がかかってると見えないのですが、それはそれで別世界にいるようで神々しいです。 晴れれば隣のクケナン山や歩いてきた平地が見渡せます。 苦労して登ったかいがありました。 ちなみにクケナンは、ロライマと違い、クレバスのような場所が多く、危険のため、一般人は登れないそうです。

ギアナ高地ロライマ山
(写真)頂上からの眺めは絶景です。

下界同様、頂上も天気の移り変わりが激しく、晴れたと思ったらすぐ雨が降ったりしますので、 防水対策はしておくとよいでしょう。

ギアナ高地ロライマ山
(写真)曇りは曇りで神秘的。


■5日目(下山)

5日目は同じ道を下山します。 登りより楽ですが、雨が振ったりすると、下がぬかるみ、滑りやすいので注意が必要です。 私の場合、行きと帰りで滝の水量が全く違っていました。 帰りは滝はチョロチョロで、行きの水量はなんだったんだ・・・と拍子抜けしたくらいです。 下山すると、麓のキャンプサイトで一泊します。

ギアナ高地ロライマ山 
(写真)明日は来た道を戻る。


■6日目(スタート地点まで戻る)

6日目は1日目、2日目で歩いた道を一気に戻ります。 行き同様、2つの川を渡ります。

ギアナ高地ロライマ山
(写真)途中にある教会。

快晴の中、ロライマを登った達成感に浸りながら歩いていると、最後の最後で雨が降ってしまい、ずぶ濡れになりました。。 途中見つけた小屋でしばらく雨宿りし、その後無事にゴールしました。 最後まで油断禁物です。本当に雲ひとつなかったのに、突然天候が変わるんです。

最後は荷物の検査を受け、記帳して終わりです。 荷物検査は、クリスタルを持ちかえっていないかをチェックされますが、結構適当です。

みんなゴールした後、ビールで乾杯というチームが多いようです。


ベネズエラのギアナ高地といえば、エンジェルフォールに訪れる方が多いようです。 しかし、ロライマ登山もエンジェルフォールに負けず、魅力的です。 もしベネズエラに訪れる機会があれば、ぜひツアーに参加してみてください。 なお、水量の増す雨季(4月~10月?)は登れないこともあるようです。 逆にエンジェルフォールは水量の増す雨季がシーズンなので、両方訪れたい場合は12月初旬あたりがいいかもしれません。 また人数が集まらないと催行されない場合がありますので、仲間見つけていくとよいでしょう。 私の場合、ツアー料金は2900ボリーバルフェルテ(約29000円)でした。

ギアナ高地ロライマ山
(写真)ぜひこの絶壁に挑戦してください。


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●ギアナ高地ロライマ山へ登るツアーに参加


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