バックパック

バックパッカー初心者のための海外旅行術

はじめてバックパックを背負っての海外旅行は不安だらけだと思います。
宿の探し方、貴重品の持ち方、移動の仕方、国境の越え方、ATMの使い方などバックパッカーは実際どうやって旅をしてるの?
などの疑問をもつ方のために、役に立つバックパッカー旅行術を紹介します。バックパッカー情報の他に観光情報や旅の写真なども公開しています。


 
■観光情報

オーバーランドツアーでアフリカを旅する(知識編)


■オーバーランドツアーとは? ■ツアー会社やルートはさまざま ■参加者はどんな人? ■コミュニケーションは英語 ■出発前日と当日 ■1日の生活スタイル ■トラックの装備 ■トラブルも多い ■人生に一度あるかないかの経験

■オーバーランドツアーとは?

オーバーランドツアーとは、トラックを改造したような車両に乗って、各国から集まった旅行者と一緒に旅するツアーのことです。 いわゆるコンチキツアーのようなものです。基本的にキャンプ、自炊(もしくはコック付き)しながら、ある程度の長い期間共に生活しながら旅するスタイルです。

オーバーランドトラック

オーバーランドツアーは1960年代にアフリカを旅する貧乏旅行者たちが車をシェアしたのがそもそもの始まりです。 今ではアフリカだけでなく南米やアジア、オーストラリアなど各地域でも催行されています。 何年か前にNHKでもアフリカ編(アフリカ縦断114日の旅)、南米編(南米大陸一周165日の旅)を放映をしていました。 オーバーランドツアーの流れや旅のスタイルがよくわかる内容となっています。

  

日本ではあまりポピュラーな旅行手段ではありませんが、特にアフリカ旅行において以下の点で優れています。

・日本からのパックツアーに比べると格段に安い。
・専用のトラックに乗り込むので、移動手段を心配する必要がない。

特にアフリカは移動手段が乏しいので、個人で旅行すると手間・労力が必要になります。また危険も伴います。 逆にパッケージツアーは移動手段は確保できますが、ツアー代金がかなり高額になります。 オーバーランドツアーは両者の問題(デメリット)を解決する第3の選択肢と言えるでしょう。

私は2010年8月に3週間だけですが、南アフリカのケープタウンからジンバブエのビクトリアフォールズまで参加しました。 参加の決め手は、やはり値段の安さと交通手段の確保です。

■ツアー会社やルートはさまざま

オーバーランドツアーはさまざまな会社が主催しています。 私もかなり調べましたが最終的にNomad Adventure Toursになりました。 ただ、申込みは直接Nomadではなく、Go2Africaという会社にしました。 この会社はいくつかのツアー会社とコネクションがあるらしく、 ルートや日数などの希望を出せば、ベストな会社を紹介してくれます。 決まった担当者が対応してくれ、レスポンスも早く、いろいろアドバイスもしてくれましたので選んでよかったです。

オーバーランドトラック
(写真)Nomadに参加。結果大満足でした。

次にルートですが、これも多種多様なツアーが用意されています。 アフリカですと2、3日の短期間のツアーから、アフリカ縦断・一周するツアーまであります。 各会社のWebサイトへ行くと、たいていはルートや日数で検索できます。 私は20日間の南アフリカのケープタウンからジンバブエのビクトリアフォールズのルートにしました。 南アフリカ、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエの四カ国を訪れながら、北上するツアーです。 このルート(逆ルートもあり)は、オーバーランドツアーの中でも人気のルートのようです。

■参加者はどんな人?

各国からさまざまな参加者が訪れます。 1人での参加者もいれば2人以上での参加者もいます。 年齢層は20歳くらいから60歳くらいまで広範囲にわたっています。 定年退職して参加する人もいるようです。アドベンチャーなツアーですが、意外に女性の参加者も多いです。 日本人の参加者はかなり少ないかと思います。やはり知名度が低いのと英語がネックになっているせいと思われます。

参加人数はツアーや会社、トラックの収容能力によりますが、私が参加したツアーですと約20名でした。 これにドライバー兼ガイド、コックの2名が同行します。 実際には参加者はもっと多かったらしく、もう1台トラックが出されていました。 ルートやキャンプ場等は一緒でしたが、食事や行動はグループ毎にとることが多かったです。

■コミュニケーションは英語

当然ですが、コミュニケーションは全て英語です。 ツアー会社に申し込むところから、スケジュール、規定、保険、支払いなどドキュメント類はすべて英語で読まなければなりません。 ツアーが始まっても、毎日のブリーフィング、各参加者とのやり取りも全て英語になります。 英語が苦手な人には厳しいかもしれませんが、コミュニケーション能力が高ければ、それほど高レベルな英語は必要ないかと思います。 逆に英語を上達したい方にはもってこいです。下手に英会話スクールへ通うより上達すると思います。

■出発前日と当日

ツアーによっては前日に顔合わせを兼ねた説明会があります。 自己紹介をして、翌日からのスケジュールや注意事項などの説明があります。

出発当日(初日)は、まず大きなスーパーマーケットへ寄ってくれるので、足りないものはここで調達できます。 特に水は多めに買うように言われます。その他、おやつや虫除けスプレーなども売っています。準備ができなかった方は、ここで必要なものを揃えるチャンスです。

■1日の生活スタイル

まず寝床ですが、基本はキャンプですのでテントで寝ることになります。 テントは各自で設置します。最初に設置の仕方を教えてくれるので、はじめての人でも心配ありません。 てこずってると誰かが手伝ってくれます。 テントは1人もしくは2人で利用します。 たまに大きな町へ行くと安宿に泊まることもあります。相部屋ですが少しお金を払うと個室にしてもらえたりします。

オーバーランドトラック
(写真)基本はキャンプ。2人で使う場合も。

食事は、コックがいる場合と自炊する場合があります。 コックの場合、料理はパン、パスタ、ジャガイモ、米などシンプルなものが多いので、あまり期待はしない方がいいでしょう。 たまに豪華な肉がでたりします。 自炊はメンバーをグループ分けして、ローテーションで行う場合が多いようです。 食材の買出しから、料理までを担当します。 食器や椅子、テーブルはトラックに収納されてますので、自分達で出して置きます。 使った食器類は自分達で洗います。 比較的大きな都市で宿に泊まる場合は、みんなで少し豪華なレストランに行ったりもします。

オーバーランドトラック
(写真)たまに肉がでます。

トイレについてですが、キャンプ場ですとトイレが設置されています。 シャワーもついてることが多いですが、お湯ではなく冷たい水がでることもあります。 それ以外の場所(ブッシュキャンプ)ですと、青空トイレになります。場所によってはスコップで埋めます。 ボツワナのオカバンゴデルタなど、行動範囲が限られているところでは、トイレの場所を決めておき、 スコップとトイレットペーパーを木に立てかけておきます。 それらが木になかった場合は、誰かが用足し中の合図になります。 またトラックにはトイレが付いてないので、移動中にトイレに行きたくなった場合は、ドライバーに言えば適当なところで止めてくれます。

オーバーランドトラック
(写真)トイレットペーパーがないと誰かが使ってる合図。

だいたい朝はものすごく早いです。暗いうちに起きてテントを自分達でたたみ、トラックに乗り込みます。 移動中は、本を読んでる人、話している人、音楽を聞いてる人など、やることはさまざまです。 朝が早いだけに、寝てる人も結構います。 またアフリカですと、野生動物がいるので、トラックを止めてくれて突如写真タイムになります。 夜はキャンプ場にバーがあったりするとお酒を飲んだりする人がいますが、起床時間が早いので、早々に寝る人も多いです。

■トラックの装備

トラックの装備ですが、Nomadのトラックを例にとると、以下の装備が付いています。

・鍵付きロッカー
・充電装備
・椅子、テーブル、テント、調理器具収納
・クーラーボックス
・貴重品入れ

なお、トイレは付いていません。 テント内で使用するマットもありますが、寝袋はないので持参する必要があります。レンタルもしてません。 車内の座席の配置はツアー会社によって異なるようです。

オーバーランドトラック
(写真)トラックの後ろには折り畳み式のテーブルが収納。

オーバーランドトラック
(写真)サイドには食器や椅子、テントなどを収容。

オーバーランドトラック
(写真)車内の椅子は前向き。会社やトラックによってレイアウトはさまざま。


■トラブルも多い

さまざまな国から、さまざまな性格、年齢、人種の人たちが集まるため、トラブルもよく起こるようです。

長い期間一緒に生活するため、ある程度仕方ありませんが、相性が悪かったり、文化や習慣などの違いから誤解が発生したり、 空腹・疲れからストレスが溜まったりして、ケンカになることもしばしばあるようです。もしかしたら人種差別もあるかもしれません。 その後、仲良くなれればいいのですが、そうでない場合は、嫌でも一緒に行動しなくてはいけないので、最後まで辛い旅になります。 幸い私が参加したときは、みんな良い人ばかりでしたので、不快なことは一度もありませんでした。 どのような参加者と一緒になるかは、正直運と言えるでしょう。

その他のトラブルとしては、ツアー会社とお金のトラブルです。 ツアー中はオプションが選べたりします。無料だと聞いてたオプションが実は有料だったりしてガイドとトラブルなった例を聞いたことがあります。 お金に関しては、事前によく確認しておきましょう。

あとは病気に気をつけることです。 特にアフリカだと近くに病院がない場合が多く、発症しても治療がすぐにできない可能性があります。 生ものに気をつけたり、マラリア地帯では予防薬を持参していきましょう。

トラブルではありませんが、他の参加者とうまく馴染めないという人もいるみたいです。 特に日本人はシャイですので、コミュニケーション能力(言語能力ではありません)が高くないと、孤立してしまうこともあります。 2人で参加する場合はいいですが、1人で参加する場合は積極的にコミュニケーションをとるとよいと思います。

■人生に一度あるかないかの経験

オーバーランドツアーはアドベンチャーなツアーです。空腹、疲労、寒さ・暑さに耐えたり、汚れにも慣れなければいけません。 また日本人にとっては長期休暇をとったり、英語やコミュニケーション能力が必要となり、ややハードルの高い旅であるかもしれません。 しかし、ハードルが高いだけに、旅が終わったあとには達成感でいっぱいになります。 また世界中の人たちと生活することによって、お互いの文化や生活習慣を知ることができます。 世界中に友達もできます。世界一周旅行とはまた別の、人生に一度あるかないかの経験になりますので、チャンスがあればチャレンジしてみてください!

次回は私が参加したケープタウンからビクトリアフォールズのルートを旅行記風に簡単に紹介します。


 
 ↑55歳でアフリカのオーバーランドツアーに参加した方の体験記です。


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●オーバーランドツアーでアフリカを旅する(知識編)


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